かねぶんのお茶づくり

お茶刈り風景

「自園(じえん)」→自分の畑から採れた茶葉を、「自製(じせい)」→自分の所有する茶工場で加工して、「自販(じはん)」→自分で仕上げ加工して販売を行う。この経営形態を茶業界では「自園自製自販」と呼んでいます。
かねぶんは静岡県静岡市清水区吉原で茶業を営み続けて百十余年。
一般的に市販されるお茶は、味・色・香と言ったお茶の味覚すべてに優れるよう、色々な産地の茶葉を”ブレンド”して作られています。
一方でかねぶんのお茶は、吉原に備わった土壌や気象条件から生まれる茶葉のみを原料とするため、必ずしもオールマイティなお茶とは言えませんが、ここにしかない環境で、ここでしか生まれないお茶を、ここでなければ味わえない感動と共にお伝えできるのは、ここで暮らし、ここで茶農家を営む私たちにしかできないことだと感じますので、やはり100%吉原産にこだわりを持ちたいと思っています。

商い帳

吉原でのお茶づくりは傾斜地での栽培が多く、平坦地で主流の”乗用型摘採機”のような大規模対応型機械の導入は不可能です。二人が両端を持って使用するひと頃前の”可搬型摘採機”(上の写真)を駆使し、山あり谷ありの畑の形状にうまく合わせながら、お茶刈りを進めていきます。
この可搬型摘採機、最低二人が揃わなければお茶刈りができないという、最大の欠点があります。乗用型が一人で済むのに対して労力が二倍かかり、生産力は半分にも遠く及びません。
その一方で良い点もあります。小回りが利いて、畑の隅々までお茶刈りが可能です。持ち運びが容易なので、短時間で、少量の茶葉が必要な時などは機動力を発揮してくれる、傾斜地には打って付けの機械なのです。

傾斜地の茶園に”こだわる”というよりも、授かった条件の下でお茶づくりをどうしたら続けていけるか。試行錯誤の日々です。

授かった諸条件は、思いようによっては他には真似のできない唯一無二の好環境とも言えます。

吉原で「馬糞岩(まぐそいわ)」と呼ばれる土壌は、ここの山地一帯に分布する「吉原砂岩層」に由来する土壌で、地表に転げ出た岩は風雨にさらされるとボロボロと細かな粒子に変わり、水はけの良い、茶樹の育ちやすい環境を作り上げてくれます。
また、標高約500mに位置する茶畑は、高地特有の気象も相まって、寒暖の差を生み、程良い降雨をもたらしてくれます。
このような山間地域ならではの自然環境と地の利を活かし、出来る限りの丹精を注ぎ込むことで、素朴ながらも他にはないお茶の味わいに育てています。
そうしたお茶の味わい、そして育った環境や背景など、お茶を取り巻く様々の事柄もまた、かねぶんのお茶の味わいのエッセンスだと思います。

茶花

かねぶんの代名詞でもある「富士山と雲海の見える茶園」には、年間を通じ多くの写真愛好家や来訪者が足を運んでくれます。
茶園から望むその絶景は、まさに唯一無二のロケーションであり、見る方の心に感動と癒しを与えてくれる自然の恵みです。

かねぶんのお茶づくりは、与えられた環境の恵みを活かさせていただきながら茶生産に勤しみ、多くの皆様に共感していただける味わいや感動に形を変えてお届けすることです。

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かねぶんのお茶いろいろ

かねぶんの茶畑は吉原地区内の数か所に点在していますが、さらに細かな区画ごとに分けると30か所以上になります。
区画ごとに呼び名を付け管理上の利便性を高めていますが、商品には代表的な畑の呼び名を付けさせていただき、皆様にご愛顧いただいております。
それでは商品説明を兼ね写真を添えてご紹介します。
 

切り生えの手摘み茶
かぶせ茶特有の芳香をお楽しみください

いらくぼ
傾斜地で育まれた山のお茶

一本杉
富士山と雲海の見える茶園

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